第1回:本間修氏(東映アニメーション)のアニメ「履歴書」
ずーっと昔から私はアニメにかかわる仕事がしたくて、アニメ雑誌に出ているアニメ会社の人材募集に応募しました。が、願いかなわずいたところ、たまたま新聞で見つけた東映動画の募集に天啓を感じ、履歴書と短い作文を書き、後日面接を受け、入社することが出来ました(1985年 東映動画入社)。
入社といえば聞こえは良いですが、その頃は正社員を採用していなかったので、契約社員としての入社でした。
今までにかかわった作品を以下に列挙します。あくまでも国内放送されたものだけを書きましたが、入社してからの3年位は合作といわれる作品に従事してました。
それぞれ思い出深い作品ですが、作品の思い出よりも関わった人達との思い出のほうが印象深いです。
ある作品で作画のAさんのスタジオに行ったところ、「まだ他社の作品をやっていて上がりが出せない」とのことでした。Aさんの「中で寝て待ってて。上がったら起こしてあげるから」という言葉を信じて迂闊にも寝てしまい、起きた時にはAさんの姿はなく、机の上にももちろん上りもなく、「ゴメン今日の夜には上がると思う」という置き手紙だけがあった時には進行の辛さを身をもって体感しました。
こんなことは日常茶飯事で、それでもできた作品が自分の納得いくものだったときの喜びはそれ以上なので、今まで辞めずに続けてこれたんだと思います。
これからも色々な人達に支えられながら作品にかかわっていけることが、自分の楽しみであり財産だと思います。
これから制作進行を目指す人に言いたいことは、アニメの技術的なことを覚えるより社会人として大事なことをまず磨いてほしいです。それは自分から挨拶のできる人間になることです。挨拶は初対面の人と話すときには必ず必要になるコミュニケーションツールです。
自分から挨拶することによって、相手に自分への興味を持ってもらうことができるし、話すきっかけづくりにも役立ちます。挨拶することで他人に話しかける度胸もついてくるので、初対面の相手に電話を掛けるときも緊張しないで済みます。相手が年下だとか挨拶を返してこないとかは関係ないです。自分のスキルアップのためにやっていることだから。これが出来てれば周りからも可愛がられ、モチベーションアップにもなりますので、まず頑張ってみてください。
- 製作進行
TVトランスフォーマー超人マスターフォース
TV戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
TV美少女戦士セーラームーンR
映画ドラゴンボールZ極限バトル!!三大超サイヤ人 - 製作担当
TV美少女戦士セーラームーンS
TVまもって守護月天!
TVキン肉マンⅡ世
TVエアマスター
TVディスクウォーズアベンジャーズ
TV金田一少年の事件簿R セカンドシーズン
映画メイクアップ!セーラー戦士
映画花より男子
映画ワンピース ねじまき島の冒険
映画デジモンテイマーズ 冒険者たちの戦い
映画おジャ魔女どれみ# - その後、美術課長、技術課長、製作室長、製作部長代理を経て、製作開発室長。
本間修(東映アニメーション)
☆次回は、廣川二三男さん(三晃プロダクション)です。