「画力塾」の狙いと想い
2020年2月から「画力塾」という中高生向けの新しい塾を始めました(画力塾の概要は こちら をご覧ください)。
私・神志那弘志はアニメーターを生業とする傍らで、5年前から専門学校の講師もしています。昨今のアニメーター不足により、若手アニメーターを育てて、どんどん輩出しなければならないのですが、専門学校の2年間でアニメーターを育てるのは中々難しいのが実状です。
画力の伸び方も野球やサッカー等のスポーツと同じで、若いうちから始めた方がグングン伸びるのですが、その専門学校の学生の大半は二十歳以上です。
「二十歳を越えてからではなく、中学生や高校生の頃から画力を伸ばすことができたら……」
その想いを形にしたのが、この「画力塾」です。
スポーツが得意な子供たちには放課後にクラブ活動がありますが、イラストやマンガを描くのが得意な子供たちにはそのようなクラブ活動は(しかも良質なものは)中々ありません。
1人で黙々と絵を描いていても上手くなったのか判りませんし、そもそも上手くなる方法が判らないのが普通です。でも、絵を描くことが好きな子供たちの多くは、上手くなりたいと純粋に思っています。
同じ目標を持った子供たちが集まり、プロの指導を受ければ、画力は飛躍的に伸びるはずです。
別にソレを将来の職業にする必要はありません。子供たちには学力だけではないところで充実した学生生活を過ごして欲しいと思います。もちろん、願わくばアニメーターになって将来のアニメ業界を担って欲しい! 私の本音はココにあります。
とはいえ、塾の子供たちは12歳〜18歳。いわゆる思春期にあたる子供たちの心は繊細です。
画力を伸ばす意識が強すぎて、つまらない指導にならないよう気を遣います。
「少しずつ上手になっている」「描いてて楽しい!」そのことを常に意識させるようにしなければなりません。
そしてこの塾は、10年・20年〜と長く続かなければ意味がないのです。
将来ここからアニメーター・漫画家・イラストレーター等が誕生し、活躍して、その方々がまた子供たちを指導する。
そしていつかは「ココネリに来れば、毎日やってますよ!」と言えるような、練馬区を代表するアート・スクールになっていると嬉しいですね。夢が膨らみます。
神志那 弘志